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床を踏むだけで灯がともる「発電床」
慶大発ベンチャー企業が地産地消の新エネルギー技術を開発
[2007/12/17]
夜中にトイレに行こうとベッドから立ち上がった途端,LEDが輝き,トイレまで導いてくれる。こんな事を可能にする製品を,慶應義塾大学発ベンチャー企業である音力発電(神奈川県藤沢市)が開発した。(写真1)
同製品は「発電床」と呼ばれ,人が床を踏むときの振動エネルギーを電力に変換する。体重60kgの人がベッドから起き上がり,発電床を踏むだけで,約100個の高輝度LEDを0.5秒間点灯させることができるという。厚さ8mmの発電床にLEDを取り付けてトイレの入り口まで敷けば,カーペットが人の移動に応じて点滅する誘導灯になる。発電床が最後の一歩から生まれる電力で無線信号を飛ばしてトイレのスイッチを自動的に入れる,例えばそんな事も可能である。もちろん,蓄電池を併用すれば,一定時間足元を照らし続けることもできる。
本格的な高齢化社会を迎えた日本では,夜中にベッドから起き出す回数が増え,それに伴って,暗闇の中で転倒,骨折するといった事故が増加することが予想される。今後,居住空間にはさらなる安全への配慮が求められよう。また,発電床は,地産地消のエネルギーをベースにしており,地球環境にも優しい。
音力発電は,慶應義塾大学の大学院生である速水浩平社長が2006年に設立したベンチャー企業である。同社は,従来に比べて発電量を3倍に増加させた圧電素子をコアとして,現在,さまざまな分野で用途開発を進めている。
例えば,2006年にJR東日本と慶應義塾大学の協力を得て,東京駅で自動改札機を通過する乗客が発電床を踏むことによってできる電力を自動改札機に供給するといった実証実験を行った。1日数十万人が出入りする駅の改札口で,2カ月間連続的に使用しても問題は発生しなかった。この実証実験を通して「発電床の耐久性に問題がないことを証明できた」と,速水氏は自信を深める。
この成果はエコプロダクツ2007(東京ビッグサイト)でも紹介された。また,12月14日には,首都高速道路と連携し,通過する車による高架橋の振動を利用して,クリスマスのイルミネーションの電力を供給するという新しい実証実験がスタートしたばかりである。
音力発電は,このようにパートナー企業と連携し,開発した技術をさまざまな用途に展開して行きたいとしている。「発電床は,非常通路や地下室など建物内のいろいろな場所で使える可能性があると考えています。建材メーカーなど業界に精通している企業との連携によって,製品開発をさらに進め,事業の立ち上げを加速させたい」と速水氏は抱負を語る。
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ユーグレナ
代表取締役社長
出雲充 氏 |
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Transition State Technology
代表取締役社長
山口徹 氏 |
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大阪大学大学院
工学研究科長・教授
馬場章夫氏 |
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