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独立行政法人 産業技術総合研究所 ユビキタスエネルギー研究部門 独立行政法人産業技術総合研究所 ユビキタスエネルギー研究部門からの提案 「アスコルビン酸燃料電池」の技術開発に関する意見交換や共同研究の提案
●技術ニーズ 情報端末機器や携帯電子機器の高性能化に伴い,それらの駆動源となる電源として,電池交換や充電の必要なく使用し続けられるポータブル,ウェアラブル,インプラント電源の開発が急務となっている。本格的なユビキタス情報化社会の到来に向け,その需要はますます高まると考えられる。現在使用されているリチウムイオン電池をはじめとする二次電池の代替として,固体高分子形燃料電池の応用に興味が持たれている。特に,メタノールを燃料とするダイレクトメタノール燃料電池(以下DMFCという)の実用化研究が活発に進められている。しかし,メタノールの有害性と可燃性,およびDMFCの作動中に副次的に発生するホルムアルデヒドなどが問題視される恐れがあり,実用化できる分野は限定されてしまう。 ●研究テーマ/技術成果 いつでも,どこでも,だれでも利用できる安全で便利な小型燃料電池の研究を進める中で,アスコルビン酸(ビタミンC)水溶液を燃料として使用する固体高分子形燃料電池を開発した。プロトン伝導性の高分子膜を電解質とし,この両面に燃料極(カーボン)と空気極(白金)を接合した全固体型の構造となっている。燃料極にアスコルビン酸水溶液,空気極に酸素または空気を供給すると,燃料極側でアスコルビン酸が直接酸化されてデヒドロアスコルビン酸,プロトン,電子を生じる。プロトンが膜中を移動し空気極側で酸素と反応して水になり,この時に外部回路を電子が流れて電流が取り出せる。 ●特 徴
●実用化に向けた課題
●今回の提案内容 現在,アスコルビン酸以外にも,バイオ燃料として有望視されるエタノールや,農産物から得られ生体内にも存在するグルコースなどに注目し,これらの安全な燃料を使用する燃料電池の研究開発を進めている。このような高安全性燃料電池の実用化に向け,企業・研究機関と意見交換を行い,共同開発パートナーを募集する。具体的には,応用分野の探索や燃料電池のスタック化およびマイクロ化技術の導入によるプロトタイプの試作を進める。 ●論文/特許実績 燃料電池, 2, 46-47 (2003). Electrochem. Solid-State Lett., 6, A257-A259 (2003). Electrochem. Commun. 8, 720-724 (2006). J. Power Sources (in press). 特許出願:1本,出願準備中:1本 ●備 考 本成果は,新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)平成16年度産業技術研究助成事業による研究成果です。
記事要点掲載先:Tech-On! |
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